乳児スイマーバを使用することで事故多発? どうして事故が起きてしまうのか
はじめに
近年、スイマーバによる乳児の事故が多発しています。といっても、この横文字にピンとくる方は中々いません。
そもそもスイマーバとは何なのか? どうして乳児に限定した事故が起こるのか? そんな二つの疑問について、真意に迫っていきます。
『スイマーバ』ってどんなアイテム?
スイマーバとは首掛け式浮き輪のことを指します。つまりは赤ちゃん用の浮き輪ということですね。もちろん、使用者は生後まだ何年も経たない小さな乳児。そのためプールなどで使うのではなく、赤ちゃんをお風呂に入れる際に使うというご家庭が多いです。
ですが、取扱説明書を読めばわかる通り、スイマーバは『赤ちゃんをお風呂に入れるのを楽にするための用具』ではないんです。
誤解している方が多いのですが、スイマーバはお風呂の補助アイテムではなく、乳児の水への抵抗感を軽減することで、小さな頃から水に慣れさせてあげたり全身運動のために使ってあげるもの。使用用途と異なる使い方をしてしまうと事故が発生してしまいます。
では、スイマーバを使用することによって発生する事故にはどのような例があるのでしょうか?
「楽に入浴させたいから」は間違い!
そもそも、乳児とは首がまだ座っていません。
そのためスイマーバをつけて入浴させると、首の位置がずれれば水の中にずり落ちたり、気管が圧迫されたりするのは必然です。日本小児科学会の学会誌にも、事故情報が掲載されています。
いずれもスイマーバをお風呂で使っていて、少し目を離した隙に水の中にずり落ちてしまったという報告ばかり。
楽に入浴をさせたくてスイマーバを着用すると、我が子が溺れてしまい救急車を呼ばなければならない事態になってしまうかもしれません。なので、スイマーバはお風呂用には絶対に使わないでくださいね。
まとめ
基本的にスイマーバは乳児にはなるべく使わないでください。やるとしても、首が座るようになってからでないと非常に危険なものです。
事故があってからでは手遅れになってしまいますから、今の内にスイマーバの正しい使い方を知ってくださいね。乳児の安全を第一に考えて行動するようにしましょう!
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